ふだんはつましく暮らす人びとも、特別な1日には新調したドレスに身を包み、歌い、踊って晴れの日を祝います。第8章では、そんな特別な1日を集めてみました。

1.エチオピアのニューイヤーと言えば9月です。雨季が明けるこの季節に大地を覆うのがマスカルフラワー(黄色い野菊)マスカルとはエチオピアの言葉で十字架という意味があり、花弁が8枚、十字架を2枚重ねたように見えることからこの名が付けられたと言います。エチオピアを象徴する花でもあります。

2.お祝い事があると、お母さんはアンバッシャと呼ばれる大きなホール状のパンを焼きます。(最近ではお店でも買えるそう)これをカットするのは、お祝いの場にいる一番偉いヒト。ここではお父さんがその役割です。

3.ティムカットは、イエス・キリストがヨルダン川で洗礼を受けた日を祝うエチオピア正教のお祭りです。日本の水かけ祭りのように司教が聖水を巻き、人びとは振りかけられた聖水で身を清めます。

4.祭りの日におめかしするオロモ民族の少女。ポージングに注目です。口元に指を置くこのポーズ、エチオピア女子の鉄板です。

5.エチオピアの結婚式には不思議な習慣があります。ケーキカットならぬ肉カットの儀。新婦はカメラ目線。新郎は花よりダンゴですね。