エチオピアは、コーヒー発祥の地。日本ではモカコーヒーの名で親しまれる良質な豆の産地です。
コーヒー産業の裾野は広く、栽培、収穫に始まり、カフェや家庭で消費されるコーヒーまで。生活の中にあり、文化としても根づくとても身近な存在です。第3章では、コーヒーをめぐる人びとの日常を集めてみました。
1.エチオピアでは、森に自生するコーヒーや、小さな農家が最低限の手入れをして育てるコーヒーが主流でプランテーション化はあまり進んでいません。コーヒーの実が赤く実ると一家総出で収穫します。
2.たくさん収穫できました!
3.熟した果実を選別中。わたしたちがよく目にする茶色いコーヒー豆は、赤い果実の種の部分。
ヤギが見つけたという伝説の赤い実は、実は甘くておいしいのだそうです。
4.エチオピアには日本の茶道のようにコーヒーを淹れるおもてなしの流儀があります。それがコーヒーセレモニー。生豆を水で洗うことから始まり、コーヒーを煎る香りを楽しみ、素焼きのポットに火をくべて煮沸かします。どれだけ美味しく淹れられるかはコーヒーマスターの腕の見せ所。
5.深煎り、エスプレッソにも似た味わいのコーヒーは、小さなデミタスカップのような器に入れていただきます。