都市部ではモダンな暮らしも当り前になってきましたが、それでも停電は多い。断水もある。家電も日本ほど便利ではないし、地方に行けば、電気や水道のない暮らしも珍しくありません。大家族を切り盛りするお母さんは忙しい。第2章では、そんなエチオピアン・ママの日常を追ってみました。

1.洗濯日和。大きなタライにポリタンクから水を注いでお洗濯。標高の高いエチオピアの朝晩は冷え、水も冷たい。洗濯も一仕事です。

2.赤ちゃんに離乳食を食べさせるお母さん。小麦粉に塩と湯を加え、よく練れば、エチオピアのソールフード、ガンフォのできあがり。エチオピアのベビーフードであり、定番の産後食でもあります。

3.日本では抱っこ紐を使うパパママが多いですが、エチオピアのママはおんぶ派が圧倒的。ママは早く寝かしつかしたいけれど、背中の坊やは元気いっぱい。なかなか眠りそうにありません・・・ママ、がんばって!

4.スーパー・グレインとしてハリウッド・セレブも注目のテフ(エチオピア原産の穀物)これを粉にして水で溶き、発酵させ、クレープ状に伸ばして蒸し焼きにしたのがインジェラ。エチオピアの主食です。竈で火を焚きながら鉄板にインジェラのタネを流しこむお母さん。おいしく焼き上がりそうです。

5.主食は、南下するとニセバナナと呼ばれるエンセーテの葉や根の澱粉を蒸し焼きにしたコチョに変わります。こちらも発酵食。澱粉を抽出するのもお母さんの大事な仕事です。